Bengalese Finch ジュウシマツ 十姉妹 じゅうしまつ Gallery

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≪はじめに≫
子供のころから生き物が好きで、夏休みの宿題は毎年決まって昆虫採取標本でした。
春には、近所の兄ちゃん達に連れられて雲雀・スズメ・ムクドリ・ヒワ等の巣を見つけてはヒナの成長を見回ることが遊びのひとつでした。
この頃から十姉妹飼育に目覚め、小学3年生で既に地鳴きによる性別判定が出来ていました。
当時の十姉妹は、純粋な和十姉妹なので判定が容易だったと今になり思っています。

小さい田舎町のことですから、大人たちは近所の子供たちの事を知りつくしていました。
そんなことから、ターチコ(当地の方言でスズメのヒナの事)を始めとしていろんな小鳥のヒナを持ち込まれました。
確か、メジロの摺り餌を与え大きくした野鳥の手乗りが沢山いました。
その中でも記憶に強く残っているのは、頬ジロで『イッピツケイジョウツカマツリソウロウ』と鳴いていると聞かされました。
この『一筆啓上仕り候』の意味が分かったのは、後のことでした。


≪飼育履歴≫

1960年…小学低学年で十姉妹飼育を始めた。

1962年…近所の料亭のおじさんが真っ黒の芸物十姉妹を飼育しているので毎日のように足を運んた。
       ある日、『十姉妹を飼うならこんなのを』とプレゼントされ、嬉しくてうれしくてこの真っ黒の芸物ペアーを枕元に置いて眺めながら
       寝たことを思い出した。

1965年…十姉妹と並行し、伝書鳩を飼育する。(叔父の影響)
       アルミリングNO入りの血統書付だったのには感激した。

1970年…和鳥飼育する。
       数年飼育を続け、すべての鳥を山に帰した。

1975年…一色黒芸物和十姉妹(徳島系と松前系)を多数羽導入する。
       これにより、以前から飼育していた黒芸物への異血導入ができた。

以降、2000年まで和十姉妹一色芸物飼育を継続するなかで誕生個体の色素強弱や巻き表現を楽しむ。


≪大切な出会い≫ 
現在に至るまでに十姉妹をかけ橋に出会った方々を以下に時系列で明記します。

2000年…ハイブリッドの名手、Y氏に出会う。
       禽舎訪問時の衝撃は大き過ぎ、『こんな世界があるのだ』と驚きで鳥肌が立つほどだった。

      …白芸物の名手、N氏に出会う。
       素晴らしい白芸物に特化し、多数羽飼育なされているは圧巻だった。

      …各品種の十姉妹を飼育、Y氏に出会う。
       立派な禽舎でエアコン完備、最高の環境下で飼育。

      …多数のオレンジキンカ鳥飼育、S氏に出会う。
       十姉妹とオレンジキンカ鳥の両立で、交配研究には超熱心です。
       電話を頂いた挨拶の最初は必ず、『(ヒナが)採れていますか?』。

2000年以降、

      …江戸川区のS氏は、Y氏共々に師匠とあおぎ、世界初のパール十姉妹を作出なされた凄すぎる方。
        各種野鳥と十姉妹の交配におけるハイブリッド作出研究は卓越されている。

      …金沢のK氏が作出なされたヨーロッパチョコレートは、超大形で全体の色柄にバランス良い固体を拝見以降は、今日迄あのよ
        うな固体にお目にかかっていない。
        この系統をプレゼントでお送り下さる。
        (2011.04.17 Y氏禽舎で久々に同等のチョコレートを拝見)

      …長野のK氏、遺伝のみならず研究熱心な勉強家から沢山の知識を吸収させて頂いた。
        ホームページの内容は、おそらく世界一だと思っている。

      …小金井市のN氏、白頭十姉妹作りなど大きい夢を持たれている。

      …アカデミーの会長W氏は、ヨーロッパ十姉妹の普及の先駆者で大いにご尽力なされている。

      …東京のS氏、最高峰のチョコレート作出の名手。立派な種鳥をプレゼントされた。
        福島弁で魅力あるお人柄。

      …豊岡のM氏、何度も禽舎ご訪問させて頂いた。

      …新潟のN氏、カラスパールを拝見した時は驚きだった。

      …キンカの会々長O氏、十姉妹も飼育され、さらにキンパラ野鳥でヒナを採る等の巣引き名人。

      …高松市のM氏、小鳥への愛情と飼育技術はピカイチ。

      …三豊市のK氏、多数羽をゆったりした環境でハイブリッド等も作出されている。

      …前橋のN氏、小鳥大好きの女性愛鳥家。

      …京都のT氏、京の風景写真をお送り頂き癒されている。

      …昨年知り合った東京のK氏、遺伝について大変ご熱心な勉強家。

      …大阪のT氏、カラス系から数羽のカラスを作出された方で、度々情報交換を行っている。

      …他にも沢山の愛鳥家との出会いがある。



≪現在≫ 
十姉妹飼育は、黒・ハバナ・茶・白・パール・イノ・アルビノ・グレー系・大納言系を各1ペアー飼育していますといろんな展開が可能なので少数羽で十分である。
しかしながら、同じ色でもそれぞれの系統を大切にしていますと結果として数百羽の飼育となっている。

今春4月10日と17日に、最少のペアー組みをしたつもりでも多ペアーとなり、すでに抱卵や子育てが始まっている。

今後ののテーマは、昨年少しだけ進んだカラス系種鳥を基礎に交配を進めカラス固定を目指す。